JC集中回答日は3月12日に/金属労協戦術委員会

(調査・解析部)

[労使]

自動車、電機、鉄鋼などの産別でつくる金属労協(IMF・JC、議長・加藤裕治自動車総連会長)は17日に08年闘争に向けた第1回戦術委員会を開き、JC共闘の集中回答日を3月12日に設定することを決めた。また、大手以外の後続組合の交渉を支援するため、昨年に引き続き「中堅・中小労組登録組合」を設定し、要求・回答状況を公表するとしている。

戦術委員会では、「景気回復の牽引役となった金属産業の勤労者への配分はきわめて低いものといわざるを得ない。金属産業が今後とも日本の基幹産業として成長し続けるためには、競争力の源泉である『人』への投資によって、金属産業の魅力を高めることが不可欠である」と確認。08闘争では月例賃金を重視し、全産業に比べて低位にある金属産業の賃金実態や産業内の格差などを踏まえて「賃金水準の向上と格差是正のための賃金改善に取り組む」としている。

また、労働時間関係では、ワーク・ライフ・バランス実現の前提となる長時間労働の是正に向け、「連合の『割増共闘』に参加し、時間外割増率の引き上げに取り組む」との重点方針も盛り込んだ。

今後の日程では12月20日に日本経団連「経営労働政策委員会報告」への見解を明らかにし、1月22~23日に「2008年闘争中央討論集会」を開催し、共闘の強化を図るとしている。