パートら 5,000人を正社員化 ワールド、人材確保狙う 人件費は 22億円増加
共同通信によると、アパレル大手のワールド(神戸市)は 21日、販売子会社のパート、アルバイト約 5,000人の雇用形態を正社員に切り替えたことを明らかにした。
大型商業施設の相次ぐ開業で販売職の人手不足が指摘される中、安定した雇用形態にすることで、優秀な人材を確保するのが狙いだ。寺井秀蔵社長は大阪市内で開いた中間決算発表の席上、「今後、人材確保はより難しくなるとみられ、先手を打った」と述べた。
給与体系が時間給から月給制に移行し、雇用保険などの負担も増えるため、 2007年 3月期は新規採用者などの分を含め人件費が 22億円膨らむ見通しだ。
同じ仕事をする正社員と非正社員の間で給与などの格差が社会問題化する中、ワールドの取り組みは業界内外に影響を与えそうだ。
ワールドによると、 4月 1日付で、自社の店舗運営を手掛ける販売代行子会社ワールドストアパートナーズ(東京)のパート、アルバイト約 6,000 人のうち、希望した約 5,000人を正社員に登用した。
パートナーズの従業員数は現在約 1万 1,000人で、うち約 9,600人が正社員になっている。
ワールドは昨年 11月、経営陣による企業買収(MBO)を実施して、上場を廃止した。寺井社長は「短期的な利益を求める株主を意識せず、中長期的な視点で経営を考えることができるようになった」と述べ、コスト増につながる正社員化もMBOをしたことで可能になったと強調した。
11 月 22 日 |