調理師の過労自殺認める 会社に賠償命令/大阪地裁

[判例]

調理師の男性=当時(34)=が自殺したのは長時間労働でうつ病を発症したからだとして、母親が勤務先の飲食店運営会社(大阪市中央区)などに約8,000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が1日、大阪地裁であった。北川清裁判長は、長時間労働との因果関係を認め、会社側に計約6,900万円の支払いを命じた。

判決によると、男性は調理師として働いていた2008年9月ごろにうつ病を発症し、12月に休職。09年4月に自殺した。

北川裁判長は、男性を診察した医師の記録に「3カ月休みなく働いた」との記載があることなどから、08年7月末まで82日間連続勤務したと認定し、心理的負荷は強かったと指摘。月100時間以上の残業が3カ月連続するという国の労災認定基準に当てはまるとして、会社が安全配慮義務に違反したと判断した。

母親は労災認定を求めたが、大阪西労働基準監督署は10年に認めず、国を相手取った訴訟でも訴えを棄却されていた。

(時事通信)
2018年3月1日