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判例

労災認めず、妻が逆転敗訴/帰宅中、駅階段から転落死

勤務先の会合で飲酒後、帰宅途中に駅の階段から転落死した建設会社部次長=当時(44)=の妻が「通勤災害に当たる」として、遺族補償などを不支給にした中央労働基準監督署(東京)の処分取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は25日、労災と認めた1審判決を取り消し、妻の逆転敗訴とした。

宮崎公男裁判長は、会合への参加を業務と認定した上で「業務性のある会合は退社の約3時間前には終わった。次長はその後も酒を飲み続け、帰宅時には部下に支えられてやっと歩ける状態だった。この酩酊ぶりが転落事故に大きく影響しており、通勤災害と認められない」と判断。妻の請求を棄却した。

昨年3月の1審東京地裁判決は「飲酒は多量ではなく、酔いが事故原因ともいえない。雨の影響で足元も滑りやすかった」と労災認定し、労基署の処分を取り消した。

判決によると、次長は1999年12月1日、東京都中央区の勤務先で午後5時から開かれた会合で缶ビールやウイスキーなどを飲み、午後10時15分ごろ退社。最寄りの地下鉄日比谷線築地駅入り口の階段から転落、頭を強く打ち死亡した。

(共同通信)
6月 27日


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