メールマガジン労働情報 No.87

判例

小学校教諭の過労死を認定/京都の遺族が逆転勝訴

共同通信によると、京都府宇治市の市立小学校教諭荻野恵子さん=当時(44)=が脳出血で倒れ、その後死亡したのは過重な勤務が原因として、会社員の夫幸夫(ゆきお)さん(53)が地方公務員災害補償基金京都府支部長に公務外認定の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は16日、請求を棄却した一審京都地裁判決を取り消し、過労死と認めた。

岩井俊裁判長(異動のため礒尾正裁判長代読)は「時間外勤務に加え、荻野さんのクラスは学級崩壊寸前で長期間の精神的緊張を強いられていた」と指摘。「過重な公務が(脳出血の原因となった)持病のモヤモヤ病を悪化させた」と述べた。

判決によると、荻野さんは1994年1月、教室で脳出血を発症して倒れ、95年1月に死亡した。脳出血の発症当時、6年生を担当し、問題行動をとる児童の個別指導や自宅での授業の準備などで、発症前の1カ月間の時間外勤務が計約150時間と推定された。

幸夫さんは公務災害認定を請求したが、同基金京都府支部は96年、公務外と認定。98年に提訴したが、一審京都地裁は「過重勤務とはいえず、死亡は持病が原因」と請求を棄却した。

(共同通信)

2004年9月16日


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