関西医大に2審も賠償命令 研修医の過労死訴訟
共同通信によると、 関西医大病院(大阪府守口市)の研修医森大仁さん=当時(26)=が死亡したのは過酷な勤務が原因として、大阪府堺市の両親が同医大に約1億7,200万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は15日、約1億3,500万円の支払いを命じた一審大阪地裁判決を変更、賠償額を約8,400万円とした。
岡部崇明裁判長は、一審に続き過酷な勤務と死亡との因果関係を認め、大学側が安全配慮義務を怠ったと判断。賠償額を減額した理由については「森さんにも健康管理に配慮を欠いた面があった」と述べた。
判決によると、森さんは1998年3月に同医大を卒業。六月から同医大病院耳鼻咽喉(いんこう)科の研修医となったが、8月16日午前0時ごろ、自宅マンションで急性心筋梗塞(こうそく)のため死亡した。
岡部裁判長は病院での研修について「労働契約と同様の指揮命令関係があった」と認定。その上で「研修時間は優に1カ月300時間を超え、かなりの過労状態だったのに大学側が放置し、健康管理を怠ったことが突然死の原因」と指摘した。
同医大病院の事務部長は「判決の内容を十分検討し対応したい」としている。
7月15日 |