部下の残業減らし仕事増 自殺の管理職労災認定/千葉

[行政]

ホンダの子会社「ホンダカーズ千葉」(千葉市)の販売店の男性店長=当時(48)=がうつ病で自殺し、千葉労働基準監督署が労災認定をしていたことが19日、関係者への取材で分かった。部下の時間外労働を抑えるために仕事を抱えたことなどから長時間労働を強いられ、うつ病を発症。自殺したと認定された。

遺族の代理人弁護士などによると、男性は2015年3月、千葉市内で新規オープンする販売店の店長に就任したが、部下の時間外労働を抑えるため、仕事を自宅に持ち帰り行うこともあったという。うつ病になる前には、残業時間が80時間を超える月があった。新規オープンの準備期間が短く焦りや不安があり、店が赤字になったことも心理的負担になっていた。

労基署は「スタッフの時間外労働を抑えるため、自らが仕事を抱え、自宅に持ち帰り仕事を行うなど十分な休息も取れなかったと推認できる」と指摘した。

男性はうつ病が発症し、通勤できなくなり、15年8月懲戒解雇された。解雇は不当として、地裁に労働審判申し立てをしたが、昨年12月に自宅で自殺。労基署は今年6月、長時間勤務などが原因でうつ病になり自殺したとして、労災認定した。

男性の遺族は、損害賠償などを求め訴訟を起こしている。ホンダカーズ千葉は「係争中のため、コメントできない」としている。

(時事通信)
2017年12月19日