HIS社長らを聴取 従業員残業、上限100時間超か/労基法違反事件

[行政]

大手旅行会社エイチ・アイ・エス(HIS)が従業員に違法な長時間労働をさせたとされる労働基準法違反事件で、東京労働局が沢田秀雄会長兼社長ら同社幹部を複数回にわたって事情聴取していたことが1日、同社への取材で分かった。

対象となった従業員2人はいずれも、2015年度の残業時間が労使協定で定めた月の上限を100時間以上超えていた疑いがあるという。東京労働局は法人としてのHISと幹部の書類送検に向け捜査を進めている。

捜査は東京労働局の過重労働撲滅特別対策班(通称かとく)が担当。昨年7月にHIS本社と都内の店舗を強制捜査し、資料を押収した。法人の代表者として、沢田社長ら幹部から事情を聴き、勤務実態を調べてきた。同社に対しては以前から労働基準監督署が何度か是正勧告を出していたが、改善が見られないため強制捜査に踏み切った。

かとくは15年4月、東京と大阪の両労働局に設置された。これまでに女性新入社員が過労自殺した大手広告代理店電通など6件を書類送検している。

HISの話 東京労働局による指摘を厳粛に受け止めている。労働環境の改善に向けて引き続き全力で取り組む。

(時事通信)
2017年2月1日