メールマガジン労働情報 No.640

[行政]

中国実習生の過労死認定へ/長時間労働で、全国初

外国人研修・技能実習制度で来日し、実習生として金属加工会社フジ電化工業(茨城県潮来市)で働いていた中国人の男性が2008年に死亡したことについて、鹿嶋労働基準監督署は2日までに、違法な長時間労働による「過労死」と判断して労災と認定する方針を固めた。

外国人研修生問題弁護士連絡会によると、外国人実習生を過労死として労災認定するのは初めて。発展途上国への技術移転などを目的とした同制度をめぐっては、最低賃金以下での労働や暴力などの不正行為が多発。制度の在り方があらためて問われそうだ。

遺族側が昨年8月、死亡は長時間労働が原因だとして同労基署に労災申請していた。

同労基署によると、男性は05年に研修生として来日し、同社の金属部品メッキ処理工場で勤務。08年6月、心不全により社宅で死亡した。亡くなる直前の1カ月の残業時間は100時間を超えた。

遺族側代理人によると、男性は実習生になった2年目以降、残業は月約150時間に上り、休みは月2日ほどだけだった。

同労基署は、長時間労働のほか残業代の不払いなどがあったとして、労働基準法違反の疑いで2日、同社と男性社長(66)を書類送検した。

社長は共同通信の取材に「忙しいラインだったので、ほかの研修生を加えて交代制にしようと申し出たら、1人でやらせてくれと言っていた。健康診断でも問題はなかった」と話した。

(共同通信)
7月2日