(別紙)
1 | おおこし えみこ 大越 栄美子氏(37歳) |
数少ない特級機械検査技能士として活躍する女性検査工 | |
【金属製品検査工 日本縫製機械工業会 名簿番号22】 | |
全国で600名程度しかいない特級機械検査技能士の中でも2人か3人しかいない女性 の特級技能士として、工業用ミシン部品の糸切刃物や半導体製造機械部品の三次元測定 機等を用いたミクロン単位での精度を要する検査業務に従事し、生産現場の管理・監督 も含めて製品検査の精度の向上と品質の向上に貢献したほか、後進の指導・育成にも貢 献している。 (特級機械検査技能士) |
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2 | ふるかわ かずまさ 古川 和正氏(48歳) |
スペースシャトル搭載用カメラにも生きる試作組立の技能 | |
【光学機械組立工 日本光学工業会 名簿番号 36】 | |
プロユースの高性能カメラの試作におけるハンドメイド部品の仕上げ加工や組立の技 能は、高性能カメラの量産化に貢献し、NASAからの高温や振動に影響されず、宇宙 空間での使用に耐えるスペースシャトル搭載用カメラの製作依頼にあたっても、部品の 特殊加工に同氏の部品加工、簡易溶接等の技能が活かされ、スペースシャトルの船内、 船外での写真撮影用カメラとして活躍している。(一級治工具仕上技能士) |
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3 | むらせ としゆき 村P 稔之氏(62歳) |
海外からも注目される菊人形製作の技 | |
【菊師 大阪府 名簿番号 100】 | |
世界的にも例のない菊人形の製作に秀で、特に人形の骨格に衣装の下地となる胴殻を 巻きわらで取り付け、躍動感を演出する技能や、その胴殻に生きた人形菊をつける菊着 けの技能は、日本一の規模を誇る「ひらかた大菊人形」の製作に発揮され、今秋にはア メリカ・フィラデルフィアの植物園にも出展する等、日本伝統の菊人形の芸術を世界に 広めることに大きく貢献している。 |
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4 | いもかわ のりお 妹川 矩雄氏(82歳) |
全国初、最大規模の五連水車を製作 | |
【水車大工 福岡県 名簿番号 116】 | |
数少ない水車大工として、木製水車とその付帯設備の製作、設置の技能は全国的に知 られ、全国で初めて国の史跡指定を受けた日本一の朝倉重連揚水車群(二連式2基、三 連式1基計7輪)の営繕に46年間にわたって携わり、水車や各輪40個から48個も ある柄杓の5年に1回の造り替えや台風などによる破損の補修等を行ってきた。平成4 年には富山県砺波市からの要請で、1日ドラム缶2万3千本分の揚水行う全国でも最大 規模の五連水車を製作した。 |
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5 | すが けんぞう 須賀 謙藏氏(80歳) |
蝋型鋳物の原型作りと鋳造の技能に卓越 | |
【手込造型工 富山県 名簿番号 2】 | |
蝋型造形及び銅器蝋型鋳造に従事し、造形用蝋では季節によって配合量の異なる蜜蝋 と松脂の独自の配合法を確立し、また、原型作りにおいては龍文、唐草透かし等に優れ た技能を有し、独自の造形スタイルの花入れ等の製作に秀でるとともに、蝋型鋳物の普 及に努めた。 |
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6 | よしおか まさお 吉岡 正雄氏(57歳) |
新幹線用車輪の加工に貢献 | |
【中間製品検査工 大阪府 名簿番号 6】 | |
鉄道用車輪、車軸、アルミホイールの加工及びそれらの品質管理に優れ、特に、新幹 線用車輪加工においては開発当初から携わり、加工ライン、工具の改善・開発等に大き な成果を挙げるとともに、その基礎を築くなど多大な貢献を果たした。 |
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7 | おのだ まさる 小野田 勝氏(56歳) |
精密機械部品の軽量化に貢献 | |
【フライス盤工 神奈川県 名簿番号 9】 | |
精密機械加工に優れ、特に人工衛星部品の薄肉精密加工による軽量化、難削材のチタ ン合金の複雑一体形状加工等の技術を確立し、その他製品への応用、軽量化に貢献した ほか、後進の育成に貢献した。(一級フライス盤技能士) |
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8 | ながしま
よしゆき 長島 善之氏(55歳) |
世界に誇るキサゲと三面摺りの技能 | |
【機械組立仕上工 京都府 名簿番号 27】 | |
電子時計等の電子部品製造金型の製造に使用される超精密成形平面研削盤の製造に当 たって、日本で唯一、同氏は、キサゲと三面摺りという今や消えつつある技能を駆使し て、金型の素材を乗せるテーブルと土台の接触面を限りなく絶対平面に近いものとし、 誤差0.001ミリ以下という極めて高い精度での長期間の金型加工を実現した。その超精 密成形平面研削盤は、超高精度を要求される有名企業のハイテク製品の製造に大きく貢 献している。(一級仕上技能士) |
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9 | やまもと つねお 山本 恒雄氏(59歳) |
めっきの技能でプリント基板の回路の高密度化に貢献 | |
【プリント基板製造工 神奈川県 名簿番号 38】 | |
コンピュータ製品のプリント基板の製造に従事し、特にプリント基板のめっきにおい ては回路部分のめっき法の改善を行うとともに、基板製造のプロセスの改善や設備の導 入、立ち上げ等において活躍し、今日のプリント基板の高密度化実現に貢献した。 |
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10 | いはた まさお 井畑 正雄氏(52歳) |
古い鉄道車輌を時代のニーズに合わせて甦らせる | |
【車輌修理組立工 兵庫県 名簿番号 52】 | |
鉄道車輌の検修に従事し、特に古い寝台車輌の改造に優れ、サービスの向上及びニー ズにあった多数の車輌への改造の設計に携わり、その工事を完成させることで新しい息 吹で甦らせたほか、後進の指導・育成に努めた。(一級鉄工製缶技能士) |
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11 | うえばやし みのる 上林 實氏(62歳) |
船体建造において溶接法の改善で生産性の向上に貢献 | |
【電気溶接工 兵庫県 名簿番号 54】 | |
新造船・潜水艦・深海救難艇を始めとする各種船体建造における溶接に優れ、特に円 筒形構造物の内面溶接への自動溶接技術の導入、高水圧に耐える特殊溶接法の改善等多 数の考案、改善提案によって、溶接の自動化、品質の向上及び生産性の向上に貢献した 。 |
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12 | いちやなぎ よしお 一柳 芳男氏(70歳) |
西陣織に欠かせない綜絖師の技 | |
【綜絖師 京都府 名簿番号 57】 | |
西陣織の重要な工程の一つである綜絖(ジャガード(紋織装置)の指令に基づいて、 経糸を上下に分け、組織や模様に合わせて緯糸が通るようにする装置)において優れた 技能を有し、機装置の軽量化やメカトロニクス化に取り組み実用化したほか、フシ (つなぎ目)に起因する糸の傷の発生を防止する綜絖装置の考案等により西陣織の振興 発展に貢献した。 |
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13 | たなか けんじ 田中 謙司氏(60歳) |
日本人の体型を熟知した紳士服仕立ての技能 | |
【男子服仕立職 兵庫県 名簿番号 67】 | |
紳士服の仕立てに優れ、特に美しい袖ぐりのための裁断技法に精通し、また、日本人 独特の猫背、前肩の処理のための計測法、シルエットの美しいスラックス裁断法等を考 案し、技法の向上に貢献した。(一級紳士服技能士) |
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14 | やまもと たかあき 山本 隆章氏(65歳) |
伝統的建築の保存修理に貢献する京大工の技能 | |
【数寄屋大工 京都府 名簿番号 76】 | |
木造建築、特に数寄屋建築の丸太普請の技能に優れ、また、良質の丸太が入手困難な 場合にあっても、自然の素材を数寄屋建築や茶室建築に生かす等茶室建築の発展に貢献 したほか、古来からの京大工の技法によって、伝統的建築の保存修理等に貢献した。 |
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15 | やまもと かんいち 山本 堪一氏(71歳) |
歴史的町並みの修築保存に生きる南伊豆の漆喰左官 | |
【左官 静岡県 名簿番号 82】 | |
南伊豆の漆喰を材料とする左官工法、特に漆喰彫刻のレリーフや塑像、並びになまこ 壁の技能に優れ、これらの伝統的技法を生かした歴史的町並みの修築保存、寺院等の建 造物に伝統的な美的景観を与える等に貢献した。(一級左官技能士) |
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16 | はらぐち つぎのり 原口 次コ氏(62歳) |
日本庭園造りで国際的な文化交流にも貢献 | |
【造園工 福岡県 名簿番号 99】 | |
自然性豊かな植木を取り入れた庭、茶室を有する庭園等の作庭に優れ、借景を十分に 取り入れた四季の変化を考慮した日本庭園作りに独自の境地を開き、平成4年には福岡 市と姉妹都市であるフランス・ボルドー市から花博覧会への日本庭園の出展依頼があり 、福岡市の代表2人の中に選ばれ、庭園の作庭に参加するなど、国際的な文化交流にも 貢献した。(一級造園技能士) |
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17 | みねぎし まこと 嶺岸 信氏(81歳) |
石材に生かされる仏師の技能 | |
【石彫工 宮城県 名簿番号 103】 | |
一貫して石仏専門の石工として従事し、特に石材の特徴を活かした石仏彫刻の技能に 優れ、体長5メートル、重さ36トンの不動明王や三十三観音等数多くの石仏製作を手 がけた。 |
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18 | よしざわ としろう 吉澤 俊郎氏(63歳) |
天皇皇后両陛下への献上品として認められた指物 | |
【指物職 群馬県 名簿番号 108】 | |
指物士として、桑や欅等の素材にこだわり、木以外使用しない独自の技能を活かして 寸分の狂いもなく指物を組み上げる伝統を守り、平成10年には群馬県から献上品製作 の依頼を受け、天皇皇后両陛下に短冊箱を製作し、献上したほか、世界陸上群馬大会の 際には皇后陛下に名刺入を製作、献上した。(一級建具・家具技能士) |
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19 | かわしま みちよ 川島 三千代氏(68歳) |
日本伝統の着物の着付けに改善工夫 | |
【衣装着付師 愛知県 名簿番号130】 | |
着物の着付けに優れ、特に婚礼着付けの改善工夫をし、長襦袢用衿の考案等に努める とともに、後進の指導育成にも取り組んだ。 |
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20 | はらだ おさむ 原田 治氏(68歳) |
中国料理の技能を書物として整理・体系化 | |
【中華料理人 北海道 名簿番号 136】 | |
四川料理の花切り、調味法に優れ、中国料理の調理技能を整理・体系化し、書物等を 通じて正確かつ理論的に技能を公開し、中国料理調理技能の飛躍的発展に貢献するとと もに、後進の育成に努めた。(調理技能士) |