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 別紙





            職場の空気環境の測定方法等





 1 測定の目的



   喫煙対策を実施する前の職場の空気環境の把握並びに喫煙対策の効果の把握及

  び維持管理を目的として、職場の空気環境中の浮遊粉じんの濃度、一酸化炭素の

  濃度及び非喫煙場所から喫煙室等への気流の風速の測定を行う。





 2 測定の種類等



   測定には、喫煙対策の実施前に行うもの、喫煙対策の実施後に行うもの及び喫

  煙対策の効果を維持管理するために行うものがある。



  (1)喫煙対策の実施前に行う測定



    喫煙対策の実施前に行う測定は、喫煙が行われている室等を対象として通常

   の勤務状態の日について1日以上実施すること。

    なお、当該室において喫煙者数の増減がある場合には、喫煙者数が多い日と

   少ない日について、それぞれ1日以上実施すること。





  (2)喫煙対策の実施後に行う測定



    喫煙対策の実施後に、その効果を確認するために行う測定は、喫煙対策実施

   後において、非喫煙場所及び喫煙室等の内部並びに非喫煙場所と喫煙室等との

   境界を対象として、また、気流の風速の測定は、非喫煙場所と喫煙室等との境

   界を対象として、通常の勤務状態の日について1日以上実施すること。

    また、喫煙対策実施後に喫煙対策機器等を変更した場合についても同様に実

   施すること。





  (3)喫煙対策の効果を維持管理するために行う測定



    喫煙対策の効果を維持管理するための測定は、非喫煙場所及び喫煙室等の内

   部並びに非喫煙場所と喫煙室等との境界を対象として、また、気流の風速の測

   定は、非喫煙場所と喫煙室等との境界を対象として、四季による室内の温度の

   変化の影響等を考慮して3月以内ごとに1日以上、定期的に測定日を設けて実

   施すること。また、労働者等から特に測定の希望のあった場合には、上記(2)

   に準じて実施すること。

    なお、測定の結果が良好な状態で1年以上継続した場合は、衛生委員会等に

   より検討を行い、適宜、測定実施頻度を減らし、又は非喫煙場所の測定を省略

   することができること。





 3 測定回数



   事務室については、その通常の勤務時間中において、一定の時間の間隔ごとに、

  1日3回以上測定を行うこと。この場合、始業後おおむね1時間、終業前おおむ

  ね1時間及びその中間の時点(勤務時間中)に実施することが望ましいこと。

   また、経時的な変化等を把握するためには、測定回数を多くすることが望まし

  いこと。

   なお、喫煙室等及び事務室以外の非喫煙場所については、その室等の使用中に

  1回以上測定を行うこと。





 4 測定点



   測定点は、原則として室内の床上約1.2mから約1.5mまでの間の一定した高さ

  において、室等における事務機器等の設置状況、空気調和設備の方式、床面積等

  の状況に応じて設定すること。また、測定点は、1室について5点以上設定する

  こととするが、喫煙室については、この限りでないこと。

   非喫煙場所から喫煙室等への気流の風速の測定点は、非喫煙場所と喫煙室等の

  主たる開口面について、上部、中央部、下部の3点を設定すること。

   なお、たばこの煙が滞留している箇所又は労働者等から特に測定の希望があっ

  た箇所については、上記とは別に測定点を設定すること。





 5 評価等



   各測定点における各測定回ごとの測定値によって、経時的な変化等を把握し、

  浮遊粉じんの濃度を0.15mg/m3以下、一酸化炭素濃度を10ppm以下及び非喫煙場

  所から喫煙室等に向かう気流の風速を0.2ms以上とするように職場の管理を行う

  こと。

   なお、測定結果は別添の記録用紙を参考として記録し、3年間保存すること。





 6 測定機器



   浮遊粉じんの濃度の測定については較正された相対濃度計又は分光ろ紙じん埃

  計を、一酸化炭素の濃度については検知管又はこれと同等以上の性能を有する機

  器を、また、風速については一般用風速計を用いて測定すること。なお、浮遊粉

  じんの濃度の測定に相対濃度計を用いる場合は、1回の測定につき、1分間隔で

  連続10分間以上測定することとし、質量濃度変換係数を用いて濃度に換算すること。





  

  職場における分煙効果判定のための記録用紙



 {記入例}職場における分煙効果判定のための記録用紙



  職場における喫煙対策のためのガイドラインの解説

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