タイトル:平均連続休暇日数は、9.0日

     〜平成13年夏季における連続休暇の実施予定状況調査結果〜


発  表:平成13年6月7日(木)

担  当:厚生労働省労働基準局賃金時間課

                  電 話 03-5253-1111(内線5533)

                      03-3502-6757(夜間直通)

 この度、厚生労働省では全国の1,330社を対象として、平成13年の夏季にお

ける連続休暇の実施予定状況調査を実施し、その結果を取りまとめた。その概要は、

次のとおりである。
 なお、厚生労働省では、従来から労働時間短縮対策の一環として、連続休暇の普及・

拡大を推進しており、特に夏季については、暑さのため疲労しやすく、十分な休養が

必要であること、学校も休みであり、家族とのふれあいを深めるよい機会となること

などから、「ほっとウィーク」をキャッチフレーズに、7日以上の連続した休暇の実

施を目指し、また、既に7日程度の連続した休暇を実施している企業にあっては通算

10日程度の連続した休暇の実施を目指し、夏季における連続休暇の普及・促進を図

っているところである。
 本年度においては、「ホットな夏にほっと一息。連続休暇で、家族と遊ぶのだ。」

と連続休暇の取得促進をうたったポスター、リーフレットを作成・配布するなど、

広報・啓発活動を行うこととしている。



1 対象

 製造業にあっては100人以上、非製造業にあっては30人以上の規模の事業場か

ら抽出した1,180社及び本社が東京都に所在する東証第一部上場企業から抽出し

た150社の合計1,330社(製造業685社、非製造業645社)を対象として、

アンケート調査を行った。
 アンケートについて有効回答があったのは、1,219社(製造業616社、非製

造業603社)であった。



2 夏季における連続休暇の定義

 7月1日から8月31日までの間における連続した3日以上の休日・休暇を連続休

暇とした。また、同期間中に、連続した3日以上の休日・休暇を2回以上実施する場

合は、その合計日数を連続休暇日数とした。



3 調査結果の概要
  

(1)連続休暇実施予定事業場は84.5%


 連続休暇実施予定事業場は1,030社で、調査回答事業場全体の84.5%(昨

年83.3%)と製造業(93.2%、昨年93.1%)、非製造業(75.6%、

昨年73.1%)ともに増加しており、特に製造業では9割を超える事業場が連続休

暇の実施を予定している(表1)。
  
(2)平均連続休暇日数は9.0日

 連続休暇実施予定事業場の平均連続休暇日数は9.0日であり、昨年の実績(7.4

日)を1.6日上回った。その内訳は、製造業が10.0日(昨年8.4日)、非製

造業が7.7日(昨年6.2日)となっている(表1)。
 また、分割されない連続休暇(2の連続休暇を構成する3日以上の休日又は休暇で

あって、その連続する日数が最長であるものをいう。以下同じ。)の平均日数は全体

で6.6日(昨年6.5日)となっており、製造業が7.1日(昨年6.9日)、非

製造業が6.0日(昨年6.0日)となっている(表2)。

(3)連続休暇日数は、7日以上が約7割、10日以上が3割以上


 7日以上の連続休暇の実施を予定しているのは777社(昨年517社)で、連続

休暇の実施を予定している事業場の75.4%(昨年50.9%)となっている。ま

た、10日以上の連続休暇を実施する予定の事業場は347社(昨年219社)、

33.7%(昨年21.6%)とかなりの増加となっていることのほか、14日以上

も70社、6.9%となっている(表1)。
 なお、分割されない連続休暇を日数ごとにみると、5日(26.9%)、9日

(23.6%)、6日(15.0%)の順となっている(表2)。

(4)最も長い連続休暇は23日


 最も長い連続休暇の日数は23日(20日+3日)で、1社が予定している。
 なお、最も長い「分割されない連続休暇日数」は20日で、1社が予定している。
  
(5)連続休暇の実施時期は8月中旬に集中と7月中、下旬への分散化


 連続休暇の実施時期は、8月中旬に特に集中しており、連続休暇実施予定事業場の

81.4%(製造業92.9%、非製造業66.9%)が実施を予定している。その

一方で、7月下旬についても63.8%(昨年19.6%)、7月中旬57.9%

(昨年6.7%)となっている(表3)。
  
(6)3割が年次有給休暇の計画的付与制度を活用


 年次有給休暇を計画的に付与し連続休暇を実施する予定としているのは329社

(31.9%)であり、その平均年次有給休暇日数は3.0日(昨年3.0日)とな

っている(表4)。
  
(7)連続休暇日数が増加した事業場は621社、減少した事業場は103社


 連続休暇日数が昨年より増加したのは621社、昨年より減少したのは103社と

なっている。また、日数の増減理由を「暦の関係」(連続休暇日数が各年の曜日の違

いにより異なること。)とするものが、日数が増加した事業場で560社(90.2

%)、日数が減少した事業場では62社(60.2%)となっている(表5表6)。


<参考1> 夏季連続休暇の推移(連続休暇実施率・平均休暇日数)



<参考2> 夏季における連続休暇実施予定事例

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