労働政策研究報告書No.49
変革期の勤労者意識
―「新時代のキャリアデザインと人材マネジメントの
評価に関する調査」結果報告書―
概要
当機構では、プロジェクト研究「企業の経営戦略と人事処遇制度等の総合的分析に関する研究」の中で、企業で働く労働者に対するアンケート調査「新時代のキャリアデザインと人材マネジメントの評価に関する調査」を実施しました。本書は調査で得られたデータを詳細に分析し、企業と労働者の新しい関係を示唆するような最近の変化を浮き彫りにしています。
雇用システムや賃金制度をめぐる労使の認識ギャップに注目したところ、労使の間では、雇用や賃金に関する方針を巡って大きな認識のギャップがあることが明らかになりました。
また、成果主義を中心とする最近の人事処遇制度を含む様々な雇用環境の変化について労働者がどのように考え、受け止めているかに注目し、分析した結果、成果主義の進展や外部労働市場の拡大は、個別的労働紛争の発生を高める可能性があることが明らかになりました。こうした個別的労働紛争の予防には、労使コミュニケーションの充実が必要であることも示唆されています。
このほかにも、企業経営やコーポレート・ガバナンスに対する労働者の様々な意識、意見を把握することができました。
本文
- 労働政策研究報告書No.49 サマリー(PDF:366KB)
- 労働政策研究報告書No.49 全文(PDF:4.2MB)
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研究期間
平成 15 年 10 月 ~19 年 3 月
執筆担当者
- 宮本 光晴
- 労働政策研究・研修機構 特別研究員,専修大学経済学部教授
- 守島 基博
- 労働政策研究・研修機構 特別研究員,一橋大学大学院商学研究科教授
- 立道 信吾
- 労働政策研究・研修機構 副主任研究員
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