労働政策研究報告書No.27
個人のキャリアと職業能力形成
―「進路追跡調査」 35年間の軌跡―
概要
本報告書は一人ひとりの労働者のキャリア形成の実態を調べることにより、日本社会における労働者のキャリアと職業能力形成についての論点を導こうとしたものです。 今から約 35年前の 1969年から 1971年当時の中学 3年生が現在 50歳前後になるまでの職業と人生のキャリアを築いてきた足跡を追いました。高度経済成長期の終わりから石油危機後の不況、そしてバブル景気とその崩壊という時代の大きな波を残り超えながら、個人は社会のなかでどう生きて、働いたかを捉えたものです。 35年間のパネル調査として行われたもので、今回は全国の68人の方々にインタビューを行ってまとめています。
その結果から、個人の職業キャリアは(1)一度の選択で運命的な形を決定づけられているのではなく、(2)社会や組織の影響を強く受けながらも、(3)適性・能力や家庭の経済事情、その他の個人的要件をもとにした日常的な職業的行動選択を繰り返し行うことで “その人らしさ”が現れ、その個人のものとして 形成されていく、といったことが把握されました。
本文
- 労働政策研究報告書No.27 サマリー(PDF:60KB)
- 労働政策研究報告書No.27 全文(PDF:1MB)
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研究期間
平成 15年 ~ 17年度
執筆担当者
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