移民希望者、「恒久的」よりも「臨時的」求める傾向に
―ギャラップ社、世界119カ国調査

カテゴリー:外国人労働者

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  • 国別労働トピック:2012年4月

移民を望む人のうち、他国への「恒久的移民」よりも、一定期間働いて帰国する「臨時的移民」を求める傾向が強い―民間調査会社ギャラップ社の報告でわかった。

調査は、2009年から2010年にかけて、世界119カ国14万1000人を対象に、電話とインタビューで実施された。それによると、14%が「恒久的移民」を望むのに対し、「臨時的移民」は26%と、約2倍に達する。 

地域別で「臨時的」「恒久的」をそれぞれをみると、北アフリカを除くアフリカ全域が49%と33%、アメリカ大陸諸国が37%と17%、ヨーロッパが32%と一8%、中東および北アフリカが24%と21%、アジアが19%と9%と、全地域で「臨時的」を望む人の割合が「恒久的」を望む人を上回った。

「臨時的」として移民を望む人を年齢別、学歴別、就業形態別でみると、若年層、大卒、失業中がもっとも高い割合を示した。

年齢別では、15歳から24歳が41%ともっとも高く、25歳から44歳が28%、45歳から64歳が17%となった。ついで、学歴別では、大学卒が42%、中等教育卒が36%、初等教育卒以下が16%だった。また、失業中が39%、雇用されているものが27%、労働力として参加していないとしたものが20%だった。

調査では、「臨時的」として移民する機会があった場合、実行に移すかどうかも訪ねている。世界全体では29%、北アフリカを除くアフリカ全域では55%、アメリカ大陸諸国では42%、ヨーロッパが38%、中央および北アフリカでは30%、アジアでは21%が実行に移すと回答した。

この結果に関し、ギャラップ社では移民の送り出し国と受け入れ国のニーズをマッチさせることがウィン・ウィンの状況をもたらすと指摘した。

参考

  • More Adults Would Move for Temporary Work Than Permanently, April,1, Gallupウェブサイト、2012年4月2日閲覧。

参考レート

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