組合結成に関する規則変更後の最初の選挙で組合側が勝利

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  • 国別労働トピック:2010年11月

10月12日、トラック労働者を中心に組織する産業別労働組合チームスターは、アトランタに位置するアトランティック・サウスイースト・エアラインに雇用される600人のメカニックを組織化する選挙が賛成2反対1の割合で勝利したと発表した。

この選挙は組合結成に関する規則変更後、最初に行われたものである。規則変更は、これまで反対票として取り扱われてきた棄権票を投票総数から除き、実際に投票した数だけで判定するとしたものである。

組合が承認されるためのこれまでの手続きは、従業員の3分の2が組合結成を承諾するカードに署名して提出した上で、全従業員の過半数が賛成に投票する必要があった。組合結成に反対する企業は、カード提出から選挙までの期間を引き延ばすという妨害工作を行っていると労働組合側は指摘していた。選挙までの期間に従業員に働きかけて意思を変えさせていることがその中身である。これまでの仕組みでは、従業員に反対票を投じさせなくとも、投票を棄権させるだけで反対票と同様の効果を持ってきたのである。

規則変更後の最初の選挙では、組合結成がこれまでよりも容易になったことを示したと言えるだろう。

参考

  • Mechanics With Atlantic Southeast Approve Representation by Teamsters, Daily Labor Report, Sep.13, 2010

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