EFCA法案成立は困難な状況
9月13日、オバマ大統領は従業員自由選択法案(Employee Free Choice Act、通称Card Check Bill)成立に必要な上院での60議席以上の賛成を得ることは難しいと発言した。法案成立以外の手段として、行政手続の変更によって組合結成を容易にすることを試みるとしたのである。
従業員自由選択法は従業員から署名入りのカードを集めた後に投票をしていた手続きを簡素化し、従業員の過半数からカードを集めただけで組合結成を可能とするもの。
従業員自由選択法案が議論の遡上にのっている理由として、組合結成に反対する経営者が、投票日を意図的に遅らせ、それまでの期間に外部のコンサルタントや弁護士事務所などを活用するなどの妨害を行うことなどにより、組合結成が阻害されているとの労働組合側の批判がある。
参考
- Obama Says Votes Not There to Pass Employee Free Choice Act, Daily Labor Report, Sep.13, 2010
2010年10月 アメリカの記事一覧
- 長期化する景気低迷による不法移民労働者、勤続年数、医療保険加入率への影響
- EFCA法案成立は困難な状況
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