雇用動向に好転の兆し
―就業者数増加、10カ月ぶりに最高値

カテゴリー:統計

韓国の記事一覧

  • 国別労働トピック:2009年11月

韓国統計庁が10月14日に発表した9月の雇用統計指標によると、就業者数は2380万5000人で前年同月比7万1000人(0.3%)の増加となった。先月(3000人増)に続くプラスとなり、増加幅は10カ月ぶりに最高値を記録した。

失業率は前月から0.3ポイント下降し3.4%となって昨年末の水準にまで回復した。失業者数は82万6000人で前年同月比10万3000人(14.3%)増加となったが、前月比では7万9000人の減となっている。

産業別の就業者数は、前年同月比で事業・個人・公共サービスが5.5%増となったほか、電気・運輸・通信・金融も0.2%増と微増。しかし建設業(4.2%減)や製造業(3.0%減)などは減少しており、依然としてこうした分野の雇用は厳しい状態が続いている。

就業者数を年齢別にみると、先月に続き、50歳代(5.5%増)と60歳代以上(4.1%増)が増えたほか、10歳代も4.4%増加しており、10歳代の雇用が回復基調にある一方、20歳代(3.5%減)や30歳代(2.3%減)などはマイナスとなった。

同庁関係者は「政府の雇用政策により公共部門の雇用創出効果がみられたため」と説明しているが、建設・製造業など一部民間部門の雇用は依然として低調なため、まだ本格的な回復というには時期尚早とする見方もある。

失業率推移

図

資料出所:統計庁

資料出所

  • 韓国統計庁、NNA他

関連情報