永住権取得者の英語力不足問題
人口・都市研究センター(注1)の調査によると、オーストラリアの大学を卒業して永住権を獲得した留学生の多くが、十分な英語力を持っていないことが明らかになった。
2001年以降、オーストラリアに留学する学生は課程修了後6カ月以内であれば国内で永住権を申請することができる。この制度を利用して06年度は1万2116人が永住権を取得した。しかし、そのうち34%は、卒業後に受けた国際英語力試験(IELTS)のスコアが6.0に満たなかったという。
オーストラリアの大学に入学するには、IELTSで最低6.0のスコアが必要となっている。しかし、付属の準備コースなどを経由することで、基準に満たない英語力でも入学が認められるケースがある。加えて、2004年以降は永住権を申請する際の最低スコアが5.0に設定されており、これが問題視されている。
同センターのビレル所長は5.0というスコアについて、「大学で勉強するにも、専門職に就くにも不十分」とした上で、6.0という英語力についても「ほとんどの専門職に不十分」と分析している。
注
- モナシュ大
参考
- NNA
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