ハンガリー/よい生活をするためには“不正”も時として必要?
(世論調査結果から)
現地ブダペスト・サン紙(6月1日付け)が、国民のモラルに関する興味深い調査結果を報じているところ、内容は次のとおりである。
ハンガリーの世論調査機関TARKIが実施した意識調査(2005年)では、成人の4割が「よい生活をするためには時として不適切な(indecent)手段をとる必要がある」と考えている結果となった。一方「誠実に努力していればいずれ豊かな生活を送ることができる」と考えている人の割合は3分の1にすぎない結果である。
男女比では、男性の方が「よい生活をする」ためには誠実さを犠牲にする必要があると考えており、その比率は48%となっている。また、地域別ではSouthern Transdanubia地方が54%と最も高い”不正容認”率となった。
同調査は、ハンガリーを含め欧州24か国を対象としているが、調査対象国の中でハンガリーは中位にランクされ、同程度の意識を示す国民は、ベルギー、スロベニア、アイルランドなどとなっている。
対象国の中で最も”弾力的”なモラルを持つ国民となった国は、ギリシャで51%、次いでウクライナ47%となった。一方、高い誠実さを示した国民は、ポルトガルで18%、次いでデンマーク、ノルウェー、オランダが20~21%となっている。
参考
- 6月1日付けブダペスト・サン紙
2006年7月 中欧・東欧の記事一覧
- チェコ/最近の賃金動向-2005年の賃金上昇率がチェコ分離・独立後の最低水準
- ハンガリー/よい生活をするためには“不正”も時として必要?(世論調査結果から)
関連情報
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