内務省 新たな移民受入れ制度を発表

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  • 国別労働トピック:2006年3月

2006年3月7日、英国内務省は議会において ポイント制を柱とする移民受入れ制度に関する議会討議資料(注1)を発表し、2008年を目処に個人の学歴や資格などを点数化するポイント制の全面導入を柱とする新たな移民受入れ制度を導入すると発表した。新たな制度の導入によって、現在約80ある入国区分が5種類に単純化される予定。

新受入れ制度は2005年7月に諮問文書が出されて以降、パブリック・コメントの募集などを経て審議されてきたもので、英国内での就労を望むすべての労働者は下の5種類のいずれかの区分において必要とされるポイントを満たさない限り入国が不可能になる。また、英国内の人材不足を特定する機関(Skills Advisory Body)を新設する。

  • 第1種:英国経済に貢献する高技能者(科学者、起業家など)
  • 第2種:英国内で不足している技能を持つ者(看護士、教師、エンジニアなど)
  • 第3種:特定の低技能労働者(建設業など英国内での人材不足業種)
  • 第4種:学生
  • 第5種:一時就労、青年派遣、文化交流(ワーキングホリデー利用者など)

クラーク内相は、議会において新たな移民受入れ制度は「移民受入れ制度の乱用を防ぎながら、世界中から優秀な人材を受け入れるために必要なものである。堅牢性、公平性、単純性、透明性、厳密性に富んだ新たな制度によって経済に貢献すると共に、国境を守ることができる」と述べた。

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