職業訓練の参加状況が好転

カテゴリー:人材育成・職業能力開発

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  • 国別労働トピック:2006年2月

技能労働者の労働力不足が顕在化する中、人的資源開発が重要な課題となっているが、このほど人材開発省(MOM)は2005年人材訓練調査を発表した。これによると、2004年7月~2005年6月に何らかの職業訓練を受けた人の比率(対労働力人口=15~64歳)は、前年の25%を上回り27%となった。3年ぶりに前年を上回ったものの、過去最高を記録した2002年の34%にはまだ届いていない。

一方、受講期間は平均15日となり、前年の17日から微減している。分野別の参加率は、保険が59%で最も高く、これに公務員・教育(58%)、医療・社会サービス(51%)、金融(43%)が続いき、最も低かったのは飲食店の9%だった。

職種別では専門職が52%で最高。このほか準専門職・技術職(39%)、管理職(30%)の参加が目立っている。経営者(7%)、清掃などの作業員(9%)は1けた台にとどまっている。

研修参加者の感想(複数回答)は、「知識・技能が向上した」(83%)、「仕事の効率が上がった」(69%)、「顧客満足度を高めることができた」(38%)など。MOMは訓練参加者の割合が増加したことについて、「経済回復が貢献した」と分析している。

業種別研修参加状況
業種 参加率(%)
製造業 21
建設業 17
サービス業 31
卸売り・小売 14
ホテル・飲食店 14
運輸・物流・通信 29
金融サービス 47
ビジネス・不動産サービス 27
行政・社会 48
その他 55

出所:MOM

参考

  • Ministry of Manpower, NNA

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