職業訓練の参加状況が好転
技能労働者の労働力不足が顕在化する中、人的資源開発が重要な課題となっているが、このほど人材開発省(MOM)は2005年人材訓練調査を発表した。これによると、2004年7月~2005年6月に何らかの職業訓練を受けた人の比率(対労働力人口=15~64歳)は、前年の25%を上回り27%となった。3年ぶりに前年を上回ったものの、過去最高を記録した2002年の34%にはまだ届いていない。
一方、受講期間は平均15日となり、前年の17日から微減している。分野別の参加率は、保険が59%で最も高く、これに公務員・教育(58%)、医療・社会サービス(51%)、金融(43%)が続いき、最も低かったのは飲食店の9%だった。
職種別では専門職が52%で最高。このほか準専門職・技術職(39%)、管理職(30%)の参加が目立っている。経営者(7%)、清掃などの作業員(9%)は1けた台にとどまっている。
研修参加者の感想(複数回答)は、「知識・技能が向上した」(83%)、「仕事の効率が上がった」(69%)、「顧客満足度を高めることができた」(38%)など。MOMは訓練参加者の割合が増加したことについて、「経済回復が貢献した」と分析している。
業種 | 参加率(%) |
---|---|
製造業 | 21 |
建設業 | 17 |
サービス業 | 31 |
卸売り・小売 | 14 |
ホテル・飲食店 | 14 |
運輸・物流・通信 | 29 |
金融サービス | 47 |
ビジネス・不動産サービス | 27 |
行政・社会 | 48 |
その他 | 55 |
出所:MOM
参考
- Ministry of Manpower, NNA
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