UFWのAFL-CIO正式脱退と組織率の動向
1月13日付けワシントンタイムスによると、全米農業労組(UFW、組織人員2万7000人)は1月1日付けでAFL-CIOからの正式脱退を表明した。UFWは2005年7月から勝利のための変革(CTW)に加盟しており、脱退は時間の問題とされていた。これでCTWに加盟する7労組のうち、AFL-CIOを脱退していないのは、国際建設労働組合(LIUNA、80万人)のみとなった。UFWはCTWと活動をともにすることにより組合員の増加に弾みをつけたいとしている。
ちなみに1月20日にアメリカ労働統計局(BLS)が発表したところによると、2005年のアメリカの労働組合組織率は、12.5%で前年に比べ横ばいであった。組織率は近年低下が続いており、横ばいというのは1999年以来である。組合員数は、前年比21万3000人増の約1570万人であった。
BLSの発表を受けて、AFL-CIOのスウィニー会長は20日に記者発表を行い、組合員数が増えて組織率の低下に歯止めがかかったこと、また組合員の賃金増加率が非組合員に比べて2倍であったとの統計結果を歓迎した。
参考
- アメリカ労働統計局(BLS)ホームページ、AFL-CIOホームページ
2006年2月 アメリカの記事一覧
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- UFWのAFL-CIO正式脱退と組織率の動向
- 政府の年金改革の行方
- ニューヨークストのその後
関連情報
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