増える若者の自発的離職
15~19歳グループにおいて自発的離職が増えている。このグループの若者は、充分な教育を受けていないために、新技術の知識を必要とする業務などにはついて行けないなど、エンプロイアビリティが相対的に低いことが特徴。このために離職することが多く、低い業務知識でも働くことのできる職業に転職するケースが増えているという。こうした状況を放置し続ければ、所得格差の拡大を生じさせる懸念も指摘される。政府は、「技術教育機構(Institute of Technical Education)」を通じてこのような若者の再教育に取り組んでいる。
他方30歳以上で自発的に離職する理由としては、(1)高収入を求めて転職する(2)自らの技術の向上、経験を豊富にするために離職するなどが挙げられる。
職業 | 15~19歳*1 | 20~29歳*2 |
管理職 | 0.3 | 5.3 |
専門職 | 0.1 | 16.2 |
技術関連職 | 11.8 | 32.3 |
事務職 | 48.0 | 31.0 |
軍人および公務員 | 31.0 | 9.7 |
製造部門従事者 | 0.6 | 0.6 |
工場設備・機械のオペレータおよび組立工 | 5.1 | 3.3 |
清掃業、肉体労働および関連業 | 2.4 | 1.0 |
その他 | 0.8 | 0.6 |
- *1:15~19歳の新卒者とは、中学および高校卒業者である。
- *2: 20~29歳の新卒者とは、高専もしくは大学卒およびそれ以上の卒業者である。
- 出所:National Youth Council, “Youth. sg: The State of Youth in Singapore.” June,2001
参考
- 海外職業訓練協会
関連情報
- 海外労働情報 > 国別労働トピック:掲載年月からさがす > 2006年 > 11月
- 海外労働情報 > 国別労働トピック:国別にさがす > その他の国 > シンガポールの記事一覧
- 海外労働情報 > 国別労働トピック:カテゴリー別にさがす > 若年者雇用
- 海外労働情報 > 国別基礎情報 > その他の国 > シンガポール
- 海外労働情報 > 諸外国に関する報告書:国別にさがす > シンガポール
- 海外労働情報 > 海外リンク:国別にさがす > シンガポール