バイオテクノロジー産業がITに次ぐ次世代産業として注目

カテゴリー:雇用・失業問題

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  • 国別労働トピック:2006年11月

インドにおけるバイオテクノロジー産業は高度な技術力、安価な人件費などの理由から欧米大手製薬企業による請負業務が拡大、急成長をとげている。民間企業団体のバイオ技術関連企業協会(ABLE)によると、2004年度のバイオ産業の売上高は前年度比39%増の約10億8000万ドルに達し、初めて10億ドルの大台を突破した。

現在、ゲノム解析をはじめとするバイオ技術は、ポスト・ゲノムの段階に入っており、有機化学合成やプロセス化学の知識に加え、コンピューターケミストリーの知識が不可欠、インドには米国などで教育を受けた人材が豊富であることから、今後は特にバイオインフォマティックス(生命情報科学:バイオインフォマティックス:情報管理技術を用いて生命現象の解明を行う技術)の分野の発展が期待されている。

現在、人材の育成が行われており業界団体によってバイオテクノロジー産業に役立つプロフェッショナルを養成する施設として「バイオジーン(BiOZEEN)」が設立され、大学と産業界をつなぐインターフェイスの役割を果たしている。(注1)

参考文献

  • 特許庁平成16年度特許出願技術動向調査報告書

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