人口動態予測
現在、世界人口の約4割を抱えるインドと中国。国連の予測によれば、2050年までにインド人口は15億9300万人に増加、現在1位の中国を抜くと見られている。
インドでは、中国の「一人っ子政策」のような産児制限策は取られていない。現在3.0程度の出生率は2030年までに2.0まで低下すると見られているものの、緩やかな増加が続くと見られている。これは先進国の多くが少子化の問題に直面しているのと対照的な状況で、労働力の確保という観点から今後のインド経済の優位性を保つ一要素といえるだろう。しかし、出生率と有意な相関関係にあるといわれる識字率を見ると男性が64%、対する女性は39%(1991年)となっており、女性に対する差別が根強い社会慣習の是正が急務となっている。ジェンダー格差は、男女間人口の不均衡においても認められ、現在の男性1000人対女性917人という比率がさらに進展すると指摘する専門家もいる。一方、平均寿命が伸びたことに伴う初老化が認められ、60歳以上の人口は1996年の6.8%から2016年には、9.0%に上昇すると見られている。
1961 | 1971 | 1981 | 1991 | |
---|---|---|---|---|
60歳~ | 5.63 | 5.97 | 6.49 | 6.76 |
70歳~ | 1.96 | 2.07 | 2.33 | 2.51 |
80歳~ | 0.57 | 0.58 | 0.62 | 0.76 |
90歳~ | 0.12 | 0.13 | 0.11 | 0.15 |
100歳~ | 0.02 | 0.02 | 0.02 | 0.02 |
出典:Census India
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