労組組織率が22.7%まで低下
―統計局が賃金や付加給付、組合員数等に関する統計を公表

カテゴリー:労使関係労働条件・就業環境統計

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  • 国別労働トピック:2005年5月

オーストラリア統計局(ABS)は2004年3月に「賃金・付加給付・組合員数に関する調査結果」を公表した。今回の調査は2004年8月時点の調査結果をまとめたもの。

結果の概要

賃金

2002年8月の週平均賃金は766豪ドルであった(前年同月比で4%増)。このうちフルタイム労働者の週平均賃金は932豪ドル、パートタイム労働者のそれは348豪ドルとなっている。1992年の週平均賃金は475豪ドルであったので、この10年間におよそ50%上昇したことになる。

付加給付

付加給付についてみると、71%が有給休暇、71%が疾病休暇、63%が長期勤続休暇の適用対象となっていた。これに対し有給の出産休暇(父母を対象)の受給者は27%にすぎなかった。またこうした有給の休暇が与えられていない労働者の属性を見ると、65%がパートタイム労働者、53%が女性となっている。

労働組合員数

2004年8月の組合員数は184万2100人となり、労組組織率は1986年に46%を記録していたが、その後低下し続け、2004年8月には22.7%にまで低下している。公共部門の組織率は46%であったのに対し、民間部門は17%となっている。

フルタイム労働者の付加給付の付与状況の推移
図

出典:豪州統計局

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