2004年の両親休暇取得率、父親は18.7%

カテゴリー:労働条件・就業環境

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  • 国別労働トピック:2005年4月

両親休暇は、左翼フェミニストが夫婦間で半々の取得を義務付けるよう要求しているように、スウェーデンで多くの人々が関心を寄せるテーマとなっている。

スウェーデンの両親休暇(両親双方が取得可能)は1974年に導入され、両親合計で180日の休暇を認めるものであった。父親のみが有給休暇を取得できる「父親月」は、1995年に初めて導入され、2002年に2カ月に拡張された。

2002年に両親休暇は480日に拡大され、そのうち390日は賃金の80%(上限月額2万4625スウェーデン・クローナ(SEK))の手当を受給することができる。2006年7月1日からは、より多くの高所得の父親が両親休暇を取得するよう、上限が月額3万2000SEKに引き上げられる。この改正が行われる要因として、昨年の父親の両親休暇取得が18.7%に留まったことが挙げられる。父親の60%は、子供が生まれた後の最初の12カ月間にいかなる両親休暇も取得しなかった(子供の誕生後10日間認められる特別休暇は両親保険には含まれていない)。

議会の社会保障委員会委員長は、最近委員会が、両親休暇を母親と父親で分割して取得する両親に対して、ボーナスを支給するような経済的インセンティブの導入に関する全国俸給職員組合連合(TCO)の提案を検討している旨を明らかにした。ボーナスは、例えば両親休暇取得期間中の手当を通常の賃金の80%から90%の水準に引き上げることなどが考えられる。

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