盧大統領が就任2周年の演説で雇用拡大を強調

カテゴリー:雇用・失業問題

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  • 国別労働トピック:2005年3月

盧武鉉大統領は2月25日、国会で就任2周年の演説を行い、不況が続いている経済の回復に全力を尽くすことを改めて表明した。テレビ放送された40分の演説の中で、大統領は「韓国が先進国となりつつあることは明らかだ」として、予断は避けたいとしながらも将来の経済回復は確実だと述べた。また、サービス業と製造業の支援による雇用創出を約束した(注)。

政府はこれまでに今年40万人分の雇用創出を約束している。その大部分は公的部門でのものと見込まれている。また、今年後半にはいわゆる「韓国型ニューディール政策」である「総合投資計画(景気回復のために大規模な公共事業を展開し、そのために財政支出を拡大させようとするもの)」が予定されているが、これにより建設部門での雇用拡大が期待される。

2004年12月の失業率は3.7%、15~29才の男性では10.5%。これは1997~98年の経済危機以来の高水準だ。若い男性の10人に1人は失業していることになる。しかも求職をあきらめてしまった者や不完全就労者などを加えると、実際の失業者はこれより多いとの指摘もある。

参考

  • The Korea Herald, “Roh vows all-out drive on economy”,2005.2.26より

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