失業率、わずかに悪化

カテゴリー:雇用・失業問題統計

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  • 国別労働トピック:2005年2月

人材開発省(MOM)が1月31日発表したところによると、昨年12月末時点の失業率(速報値、季節調整済み)は3.7%となり、9月末の3.6%(修正値)からわずかに悪化したことが明らかとなった。

昨年下期に景気の勢いが鈍ったことが悪化につながったとの分析もあるが、微減の範囲内。一方、第4四半期(10~12月期)の雇用者数は2万7500人増加となり、4年ぶりの高い伸びとなった。年末シーズンにサービス分野の雇用増加が目立ち、同分野だけで2万3300人の雇用を創出した。昨年通年では4万9900人であり、全業種を合わせた雇用者数の4分の3を占めている。他方、製造業は5700人と前期の8500人から減少。建設は1700人減から1000人減へとわずかに改善した。

第4四半期の解雇者数は2900人で、前期の1967人を上回った。製造業が767人で前期の750人を上回ったほか、その他(農業、漁業、公益事業など)も16人から82人へと増えている。サービス業はほぼ変わらずの1060人。

失業率の推移(季節調整済み値/単位:%)
年月 03年12月 04年3月 04年6月 04年9月 04年12月
全体 4.6 4.5 4.3 3.6 3.7
シンガポール居住者 5.0 5.2 5.0 3.9 4.0

出所:MOM

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