「勝利のための変革(Change to Win)」が創設大会開催

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2005年9月27日、ミズーリ州セントルイス市で、「勝利のための変革(Change to Win)」(注1)が創設大会を開き、規約を採択した。結成に関わったのは、大工・指物師合同友愛会(カーペンターズ)、トラック運転手労働組合(チームスターズ)、国際建設労働組合(LIUNA)、縫製・繊維労組・ホテル・レストラン従業員組合(UNITE-HERE)、全米サービス従業員労働組合(SEIU)、全米農業労働者組合、全米食品・商業労働組合(UFCW)の7組合である。この夏ナショナルセンターのAFL-CIOを脱退した組合を主な構成組織とする新組織には現在540万人が加盟している。一方、AFL-CIOの現在の組合員は約900万人である。

組合費収入の75%を組織化に当てることを決定

新組織の規約では、組合費を組合員一人当たり一月25セント(ちなみにAFL-CIOは65セント)と定め、それにより見込まれる年間1600万ドルの組合費収入のうち75%を組織化に当てることなどを決定した。その他の大会における主な決定事項は次の通り。

  • 議長にバーガー女史(SEIU書記長)、書記長にロムニー氏(UNITE-HERE上級副会長)を選出。
  • 大会は2年に一度開催。
  • 次期大会までの統治機関としてリーダーシップ理事会を設置。

新組織は今後積極的に組織化に取り組むとしており、当面の組織化の対象として、ホーム・デポ、フェデラル・エクスプレス、ウォルマートの各社を挙げた。新組織は支持政党について、党派によらず、あらゆる政党及び組織を通じて組織化を推し進めると発表している。

AFL-CIOのスウィニー会長は声明を発表し、労働者を巡る状況がかつてないほど不利な中、新組織は労働者の分裂を促進し、労働運動を弱体化させていると批判した。

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