AIRC、今年に入り2回目の最低賃金引き上げを要求

カテゴリー:労使関係労働条件・就業環境

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  • 国別労働トピック:2005年10月

2005年9月、ACTU(オーストラリア労働組合会議)は、新たな最賃引き上げを要求している。(週あたり19.38豪ドル引き上げ、486.78豪ドル)

オーストラリアにおいては、これまで豪州労使関係委員会 (AIRC)によるアワード(裁定)を通じ労働条件の多くが決定されてきた。連邦最低賃金もアワードによる決定事項のひとつであった。しかし連邦政府はこれを見直し、AIRCに代わる新たな機関となる公正賃金委員会を設置すると発表している。このため、2005年6月に行われた週あたり17豪ドル引き上げ、467.40豪ドル(前年比3.6%増)と最低賃金の引き上げが最後の裁定になると考えられている。

労組側のこの要求に対してアンドリューズ雇用・職場関係相は6月の裁定が最後になると断言、ACTUの行為は単なるパフォーマンスであると批判している。

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