夏休みの学生にインターンシッププログラムを提供
タイの夏休み(4月~5月)に、政府やタイ証券取引所(SET)は、大学生を対象に給与付のインターンシッププログラムを実施することとなった。参加した学生は、就職活動前に現場を知ることが出来る貴重な経験を得られるだけでなく、バンコク首都圏の最低賃金である167バーツ(日給)も支給されるという。
1.SETは学生にOn the jobトレーニングの提供
タイ証券取引所(SET)のキティラット所長は、4~5月の夏休みに約1万人の大学生を対象にインターンシッププログラムを提供することを発表した。このプログラムの目的は、「学生が労働市場に参入する前に、自分自身のキャリアオプションについて考えたり、将来の教育計画に役立つようにするため」と述べている。訓練の具体的な内容としては、自身だけでなく後輩を訓練指導するためのトレーニングや、地方の社会開発プロジェクトを実行するためのトレーニングもあり、学生は選択して受講することが出来る。タイ投資経営企業協会のマリス会長も、「このプロジェクトによって学生が、資本市場や投資戦略に関して理解を深めることができるだろう」と期待している。今回のトレーニングでは約400社の企業が参加し、学生のインターンシップを受け入れる予定。
2.政府は30万人の学生を対象にパートタイムの職を提供
タクシン首相は3月4日、約30万人の学生(高校生、専門学校生)に対し、4~5月の夏休みにパートタイムの雇用を提供するため、現在50社程度の企業と協議を行っていることを明らかにした。このプログラムは、政府の貧困削減政策の一環でもあり、参加した学生は、政府の最低賃金である時給23バーツ(企業によってはそれ以上)が支給され、所得税は免除される。業種は、販売業が最多で、次いで農業部門、コンピューター部門、行政部門、研究補助などが続くという。
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