総選挙で国民会議派、勝利
2004年5月13日、総選挙においてソニア・ガンジー総裁率いる国民会議派が選挙前の大半の予想を覆して勝利を収めた。野党に下ったインド人民党(BJP)にとっては10月に予定されていた総選挙を前倒しで実施したことが裏目に出た結果となった。
インドの主要ナショナルセンターは、それぞれ支持政党をもっており、今回政権に就いた国民会議派はインド全国労働組合会議(INTUC)と提携している(下図参照)。INTUCは、これまで他の主要ナショナルセンターの争議行為に同調せず独自路線をつらぬいてきた。支持政党が第一与党となったことにより、第2次国家労働委員会(SNLC)におけるINTUCのプレゼンスの高まり等、労働政策に関する影響が注目される(注1)。
ナショナルセンター | 支持政党等 |
---|---|
インド労働者組合(BMS) | インド人民党と緊密な関係 |
インド全国労働組合会議(INTUC) | 国民会議派と提携 |
インド労働者連盟(HMS) | どの政党とも提携せず |
全インド労働組合会議(AITUC) | 右派共産党と提携 |
インド労働組合センター(CITUC) | 左派共産党と提携 |
出典:『海外労働時報』2003年増刊号をもとに作成。
注
- 第2次国家労働委員会(SNLC):政府の諮問機関。政労使の三者で構成され、6つの作業部会がある。インドの労使関係に大きな影響を与えている。1999年発足。
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