開催報告:第11回国際フォーラム
働く時間を選ぶ 新しいワーキング・スタイルを考える
―ワーク・ライフ・バランスの視点から―
(2006年2月8日)
2006年2月8日、労働政策研究・研修機構(JILPT)国際研究部は国際シンポジウム「働く時間を選ぶ新しいワーキング・スタイルを考える」を開催した。
シンポジウムは、以下のプログラムに沿って進められた。
プログラム
- 13:30-13:35
- 主催者あいさつ
- 13:35-14:20
- セッション1
報告1:先進諸国における労働時間/希望と現実
(英語 (PDF:150KB) )/(和訳 (PDF:155KB) )
ILO労働条件・雇用プログラム部
上席研究官 J.C.メッセンジャー氏 - 14:20-14:50
- 報告2:日本の労働時間の実態/
労働者へのアンケート調査結果から (PDF:78KB)
JILPT副主任研究員 小倉 一哉 - 15:05-15:25
- セッション2
報告3:労働組合の取り組み/
ワーク・ライフ・バランスを求めて (PDF:48KB)
伊勢丹労働組合 本部直轄支部委員長 細谷 さつき氏 - 15:25-15:45
- 報告4:ワーク・フレクシビリティへの取り組み (PDF:365KB)
日本IBM㈱ 人事部門
労務・ウェルビーイング・サービス担当部長 齊藤 敬氏 - 15:45-16:00
- セッション3
コメント
早稲田大学商学部教授 鈴木 宏昌氏 - 16:00-17:00
- 質疑及びディスカッション
コーディネーター:早稲田大学商学部教授 鈴木宏昌氏
パネリスト:日本女子大学人間社会学部教授 大沢真知子氏
及び報告者4名
講師紹介
ジョン.C.メッセンジャー
(ILO社会的保護総局労働・雇用条件部上席研究官)
米国労働省での15年間の勤務を経て、ILOに勤務。米国労働省では雇用・訓練研究チームの首席を務める。現職における専門分野は労働時間と作業組織に関する政策研究、特に労働時間の柔軟性と標準的ではない働き方の問題に関心をもつ。2004年に編著『Working Time and Worker's Preferences in Industrialized Countries(先進諸国における労働時間と労働者の選好)』を発表。
小倉一哉
(労働政策研究・研修機構副主任研究員)
1993年、早稲田大学大学院商学研究科博士課程修了。博士(商学)。1993年より日本労働研究機構(現・労働政策研究・研修機構)に勤務、現在に至る。専門分野は労働経済学(労働時間、非典型雇用)。主な著書に「日本人の年休取得行動」(日本労働研究機構)などがある。
細谷さつき
(伊勢丹労働組合本部直轄支部委員長)
1985年、㈱伊勢丹入社。本店婦人服、吉祥寺店を経て、本店セールスマネージャー在任時に妊娠、1997年長女を出産。育児休職取得後1998年府中店に配属。2003年より組合専従、2005年10月より現職。
斎藤敬
(日本IBM(株)人事部門労務・ウェルビーイング・サービス担当部長)
1981年、日本IBM㈱入社。開発製造部門で生産管理業務や社内アプリケーション・システムの企画業務を経て、1996年より人事部門。人員計画や人材開発に関わる業務をへて、2005年より現職。
鈴木宏昌
(早稲田大学商学部教授)
1964年、早稲田大学政治経済学部卒業、69年ルーアン大学(フランス)博士課程修了。1970年から86年までILO本部(ジュネーブ)に勤務。その間、賃金問題専門研究員として調査研究に従事。また、アジア、アフリカへ多く出張。1986年から早稲田大学商学部助教授、91年から現職。専門は労働経済学(労働経済論、労使関係論、賃金論。)最近の研究課題はフランスにおけるワークシェアリング、雇用戦略、雇用形態の多様化。
大沢真知子
(日本女子大学社会学部教授)
成蹊大学文学部卒業。南イリノイ大学経済学部博士課程修了。Ph.D(経済学)取得。以後、シカゴ大学ヒューレット・フェロー、ミシガン大学助教授、亜細亜大学助教授を経て現職。専門は労働経済学。主な著書は「働き方の未来−非典型労働の日米欧比較」(編著日本労働研究機構)、「コミュニティビジネスの時代」(共著岩波書店)など多数。内閣府の少子化と男女共同参画に関する専門調査会委員、経済産業省の産業構造審議会委員など、政府審議会・研究会等の委員を歴任。