講師プロフィール:第10回労働政策フォーラム
キャリア教育に求められるもの
(2005年3月18日)

平成 17 年 3 月 18 日開催

Dr. David A Jepsen (デイビッド・A・ジェップセン)
アイオワ大学教授

デイビッド・A・ジェップセン博士はアイオワ大学におけるカウンセリング、リハビリテーション、児童生徒の発達を研究する部門の教授である。アイオワ出身で、南アイオワ大学を卒業後、公立学校で数学の教師及びカウンセラーを務める。1970年にWisconsin-Madison大学より博士号を取得しアイオワ大学に着任。1992年にはMaryland大学College Park併任教授。また、Wisconsin-Platteville大学、Manitoba大学で教鞭をとる。研究領域は、キャリア発達、キャリア・カウンセリング、学校カウンセリングである。大学院のキャリア・カウンセラーのインターンシップ授業では、大学院生が学校でのキャリア・カウンセラーのインターンシップ実習で担当した事例について研究指導を行っている。多くの学校勤務のキャリア・カウンセラーを輩出している。
研究領域はキャリア発達とキャリアにおける意思決定過程の統合的研究で、60篇以上の論文や著書を出している。また、「地方出身者のキャリア形成」というタイトルで地方の高卒者を30年に亘り縦断的に研究し、研究論文を継続的に発表している。個々のキャリアを理解するためにケーススタディとナラティブ・アプローチを縦断的に行っている。

IAEVG元紀要編集委員、ACA全米カウンセリング協会評議員(1988-91)、またNCDA(全米キャリア発達学会)会長(1989-90)を務め、同学会からはキャリア発達研究の功績が認められ1996年にEminent Professional Career Award を受賞した。アイオワ・アカデミーにおいても指導的な立場に立っている。

主要著作及び邦訳は以下のとおり。

1 日本進路指導学会訳『進路設計(原典名:Designing Careers : Norman C. Gysbers) 』(日本進路指導協会、1987年)の「進路発達理論と実践との関係」

2 仙崎武監訳 『新時代のキャリアガイダンス(原典名:Career guidance for a new age : Henry Borow)』(実務教育出版1987年)などにも論文を収載。

木村 周(きむら・しゅう)
東京成徳大学客員教授/労働政策研究・研修機構リサーチアドバイザー

長年、労働行政において職業紹介、職業指導の実践、研究、教育に携わった後、筑波大学教授(心理学系)、拓殖大学、学習院大学を経て現職。専門は職業心理学、キャリア・ガイダンスとカウンセリング。高度の専門性を有する社会人とともに現場の問題をとらえ、実践に役立つ教育と研究を心がける。厚生労働省「キャリア・コンサルタントの試験のあり方に関する研究会」(座長)、日本産業カウンセリング学会副会長、日本進路指導学会理事などを兼任。主な著書に「キャリア・カウンセリング」(雇用問題研究会2004 年)、「進路指導と育てるカウンセリング」(図書文化1998 年)など多数。

三村 隆男(みむら・たかお)
上越教育大学大学院 発達臨床コース助教授

公立高校教員(24 年間)を経て2000 年に上越教育大学に移る。同大大学院では研修派遣の小・中・高校員とキャリア教育の実践的研究を行う。新潟大学・筑波大学非常勤講師、公立中学校スクールカウンセラー。2000 年より埼玉県の高校進路指導研究会のキャリア学習研修を担当。また、2002 年より静岡県沼津市立原東小学校における6 年一貫のキャリア教育立ち上げに携わるなど、現場に直結した実践活動を展開。著書に『図解はじめる小学校キャリア教育』、『キャリア教育入門』(以上、実業之日本社2004 年)、『インターンシップが教育を変える』(共訳 雇用問題研究会2000 年)など。

藤田 晃之(ふじた・てるゆき)
筑波大学大学院 人間総合科学研究科 助教授

中央学院大学商学部講師・助教授、筑波大学教育学系講師・助教授を経て、同大学の国立大学法人化に伴い2004 年度より現職。専門は、教育制度学、キャリア開発教育論。 最近の主要論文:「アメリカにおける若年者就職支援施策の特質と課題」『諸外国の若者就業支援政策の展開―ドイツとアメリカを中心に―(労働政策研究報告書No.1)』労働政策研究・研修機構pp.75-135/151-154(2004 年2月)、「高等学校におけるキャリア教育」『進路指導』(第77 巻第6号)日本進路指導協会pp.35-43(2004 年6月)等現在の主たる社会的活動:文部科学省「職場体験等の実施に関する指導資料作成協力者会議」委員、経済産業省「地域自律・民間活用型キャリア教育プロジェクト民間コーディネーター選定委員会」委員、等。

吉田 修(よしだ・おさむ)
労働政策研究・研修機構統括研究員 労働大学校教授

労働省に入省後、職業能力開発・高齢者雇用対策から病院管理、ILO 対策、LDC での労働行政設立指導などに従事後、日本労働研究機構研究所に移り、キャリアガイダンス部門で研究と職業情報開発に携わり、現在はキャリアガイダンス支援システムとしての総合的職業情報データベースJ*net(仮称)などの研究開発に従事。