開催報告:第68回労働政策フォーラム
アンダークラス化する若年女性:労働と家庭からの排除
(2013年7月13日)
日本の若者の自立モデルが現実的でなくなり、自立に困難を抱える若者への包括的な支援政策が求められている。ただし、新卒就職から職業的な自立に至るモデルの崩壊の図式は、主に男性に焦点が当てられたもので、背後にある既婚女性の低賃金労働や性別役割分業観の問題を看過する形で展開されてきた傾向が指摘されている。
JILPTと日本学術会議の共催で開催された本フォーラムでは、これまで取り上げてこなかった若年女性の自立問題に焦点を当て、若い女性に起こっている自立の危機について報告・議論した。
開会挨拶
- 小杉 礼子
- 労働政策研究・研修機構 特任フェロー/日本学術会議連携会員
講演1
非正規問題とジェンダーの関連性
- 江原 由美子
- 首都大学東京大学院 人文科学研究科教授/日本学術会議会員
講演2
女性労働の家族依存モデルの限界
- 山田 昌弘
- 中央大学 文学部教授/日本学術会議連携会員
講演3
生産/再生産から排除される、女性の内面へ
- 金井 淑子
- 立正大学 文学部教授/日本学術会議連携会員
講演4
若年女性の貧困問題
- 山口 恵子
- 東京学芸大学 人文社会科学系准教授
パネルディスカッション
パネリスト
- 江原 由美子
- 首都大学東京大学院 人文科学研究科教授/日本学術会議会員
- 山田 昌弘
- 中央大学 文学部教授/日本学術会議連携会員
- 金井 淑子
- 立正大学 文学部教授/日本学術会議連携会員
- 山口 恵子
- 東京学芸大学 人文社会科学系准教授
コーディネーター
- 宮本 みち子
- 放送大学 教養学部教授/日本学術会議連携会員
- 小杉 礼子
- 労働政策研究・研修機構 特任フェロー/日本学術会議連携会員