開催報告:第62回労働政策フォーラム
介護職の安定的な採用・確保に向けて
(2012年9月19日)

写真「介護職の安定的な採用・確保に向けて」

医療の進歩、栄養事情の改善、環境衛生の向上などに伴い、わが国の平均寿命は著しく伸びた。また、出生率の低下による総人口の減少と相まって、今後、65歳以上の高齢者の割合は上昇し、2030年には人口に占める65歳以上の割合が3割強の超高齢社会になると予測されている。人口高齢化とともに要介護者の割合が増加する一方、個人や家族の介護負担の重さが現実的な課題となりつつある。

高齢化の更なる進展が予想される中、介護の担い手を十分に確保することが喫緊の課題となっている。その一方で、介護現場は慢性的な人手不足に悩まされている。人手不足となる理由の1つとして採用の困難さがあるという。

本フォーラムでは、介護事業所や教育機関、人材マッチング、就職支援の立場から、介護職の採用をめぐる現状や安定的な確保に向けた取り組みを報告したうえで、行政の視点も加え、今後の有効な対応を議論した。

研究報告

介護労働市場の現状と課題~採用・離職と過不足感をめぐって~

堀田聰子
労働政策研究・研修機構研究員

事例報告(1)

魅力ある仕事・職場づくりと採用の工夫~介護職からの発信~

飯塚裕久
NPO法人もんじゅ代表/小規模多機能型居宅介護ユアハウス弥生所長

事例報告(2)

介護人材を掘り起こし・育て・送り出し・支える~介護福祉士養成校として、地域資源として~

白井孝子
東京福祉専門学校ケアワーク学部介護福祉士科教務主任

事例報告(3)

地域における事業者、学校、人材の地道な関係づくり

鈴木隆夫
埼玉県社会福祉協議会福祉人材センター副センター長

事例報告(4)

HELP MAN!JAPANプロジェクト~若者が活躍できる産業として~

門野友彦
 
株式会社リクルートHR・斡旋カンパニー雇用創出支援グループ
HELPMAN JAPAN担当

パネルディスカッション

パネリスト

福士 亘
厚生労働省職業安定局雇用政策課介護労働対策室長
飯塚裕久
NPO法人もんじゅ代表/小規模多機能型居宅介護ユアハウス弥生所長
白井孝子
東京福祉専門学校ケアワーク学部介護福祉士科教務主任
鈴木隆夫
埼玉県社会福祉協議会福祉人材センター副センター長
門野友彦
 
株式会社リクルートHR・斡旋カンパニー雇用創出支援グループ
HELPMAN JAPAN担当
堀田聰子
労働政策研究・研修機構研究員

コーディネーター

佐藤博樹
東京大学大学院情報学環教授