開催報告:第54回労働政策フォーラム
若者問題への接近:若者政策のフォローアップと新たな展開
(2011年7月9日)

写真:(2011年7月9日開催)労働政策フォーラム

JILPTと日本学術会議は、一昨年度、昨年度の2度にわたり「若者問題への接近」と題したフォーラムを共催してきた。これまでの議論を通じて、現代の若者の自立を阻む課題は非常に多様で、互いに関連していること、また、これまで自立を支えてきた学校、企業、職業訓練、自立支援機関などの「社会的装置」が果たしている役割が変化し、あらためて包括的な支援政策が必要であることが明らかになった。これを受けて、本年度は「若者政策のフォローアップと新たな展開」をサブテーマに、第3回目のフォーラムを7月9日東京・築地の浜離宮朝日ホールで開催。 すでに端緒についている新たな支援について検証し、 今後の展開の方向について議論した。

講演<1>

高校中退者の中退後支援の課題―ライフコース形成空間に着目して

宮崎隆志(北海道大学大学院教育学研究院教授)

講演<2>

高校生の現実を踏まえたキャリア教育・労働法教育とキャリア支援センター

吉田美穂(神奈川県立田奈高等学校教諭)

講演<3>

自治体は若者支援をどう展開してきたか―実践と課題

関口昌幸(横浜市こども青少年局青少年部青少年育成課担当係長)

講演<4>

「若者統合型社会的企業」の可能性と課題

堀 有喜衣(JILPT副主任研究員)

パネルディスカッション

コメンテーター:宮本みち子 (放送大学教養学部教授/日本学術会議連携会員)

コーディネーター:小杉礼子 (JILPT統括研究員/日本学術会議連携会員)