開催報告:第49回労働政策フォーラム
変化する若者へ向きあうキャリア・ガイダンス
(2010年10月21日)

若者の就職支援に求められること―ミスマッチの解消に向けて―

2010年春の就職内定率は、新規大学卒業者で91.8%、新規高校卒業者で93.9%となり、とくに大学は前年から大きく減少し、ここ10年来でもっとも厳しい状況となった。さらに2011年3月の新規学卒者に対する民間企業の求人総数は前年に比べ減少している。しかし、規模別の求人倍率をみると、1,000人以上企業が0.5倍程度であるのに対し、300人未満の中小企業では4倍を超えるなど、就職市場にはミスマッチが生じている。こうした現状を踏まえ、若者の就職支援のあり方について考えた。


「変化する若者へ向きあうキャリア・ガイダンス」/労働政策フォーラム開催報告(2010年10月21日)

厳しい雇用情勢の下、就職に苦労している若者が多く存在する。一方、採用する企業側からは、将来を託す若者の採用と能力開発について悩みの声も出ている。労働政策フォーラムでは、様々な立場で若者の就職支援に携わっている人たちから、現代の若者の特徴や傾向についての報告を受けたうえで、就職につなげるためのキャリア・ガイダンスとして、具体的にどのようなアプローチをとればいいのかを探った。

基調報告

若者の変化の意義と育成すべきスキル

二村英幸(文教大学人間科学部心理学科教授)

研究報告

コミュニケーションを助けるツールの活用

室山晴美(JILPT主任研究員)

事例報告(1)

ハローワークにおける高校生の就職支援

新田 仲(東京労働局渋谷公共職業安定所事業所第一部門就職促進指導官上席)

事例報告(2)

大学生への就職支援とガイダンス

剱持 勝(産業カウンセラー/キャリアコンサルタント)

事例報告(3)

若者自立支援の現場から

高崎大介(大阪市若者自立支援事業コネクションズおおさか所長)

パネルディスカッション

コーディネーター:西村公子(JILPT統括研究員)